梅干を知る!−ウメコラム−
梅干ができるまで

2月中旬になると、梅の花が芳醇なを香り漂わせながら次々と開花します。
丘陵地帯一帯に広がる、白いじゅうたんを敷き詰めたような景色に私たちが圧倒される頃、梅畑ではミツバチが大活躍!
花から花へ、蜜を求めてブンブン飛び回りながら受粉作業を行ってくれます。
ミツバチが飛んでくれる条件が、天候や温度、風に左右されるため、少しでも多く受粉してくれることを祈りつつ、自然に身を任せるしかないのです。

気候がすっかり春めいてくると、梅の花たちは散ってしまいますが、花の咲いていたところに小さな可愛らしい実が顔出すのです。

暖かい日差しと風を受けながら、その実はすくすくと育っていきます。

その様子を毎日見届けながら、農家の人々は収穫の準備に入るのです。

まずは、作業を行いやすいように草を刈り、大きな実になるように肥料を撒きます。

そして6月。
たくさんの梅の実たちは、大きくたわわに育ち、枝たちはその重さに耐え切れず頭を垂れるのです。
南高梅の特徴である、紅を差したような赤みを帯びる頃、いよいよ待ちに待った収穫時期。

この時期に収穫される実は、青梅のまま梅酒などの製品に利用されます。

青梅取りは、実を傷つけないよう一粒一粒手もぎします。
はしごを使っての高所での作業なので、とても重労働な上に危険!

そして、肝心の梅干となる梅の収穫は、梅雨の雨雲が空を覆いつくす頃が最盛期。
梅干に最適な梅は、よく熟し、枝から落ちた完熟梅。
これは、柔らかく、厚みがあってそれでいて皮が薄いという南高梅の特徴が最大限に引き出された状態なのです。

落ち梅の場合、斜面に敷いたネットに落ちた実を拾い集めるのですが、なんせ梅雨真っ盛り。
非常に滑りやすく、斜頚地での作業はもっとも体力を消耗すると言って過言ではないでしょう。

持ち帰られた完熟梅は、流水でキレイに洗浄、そして品質検査を行いサイズ別に分けられます。

樽に、完熟梅・塩の順に交互に入れ、いっぱいになったらフタをして重しをします。
20日〜1ヶ月すると梅酢が溢れ出してきます。

この頃になると、すっかり梅雨も明け、夏目前と言わんばかりの日差しになります。
そうなると次は「土用干し」です。

梅干独特のすっぱ〜い香りが漂う樽から、梅干を取り出し水洗いし、一粒ずつ重ならないようにせいろに並べて、3日〜5日程天日干しします。

ただ干しておけば良いというわけではなく、意外に手が掛かる作業なのです。

まんべんなく乾かさねばならないため、時折裏返してやることが必要があります。
あと、いつ雨が降ってこないとも限らないため、雨がパラパラとくればすぐにせいろを片付けなければなりません。(雨に打たれると梅干が固くなってしまう原因になります)

この土用干しが終われば、白干梅干の完成です!

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